私たちの家づくりは、日本人が昔から何百年と大切に受け継いできた在来工法を基本としています。木の性格を読み取り、良い木を選び、手刻みをし、時間をかけて丁寧に組み上げて行きます。
近年では、家づくりに新しい考え方や工法などが、数多く取り入れられるようになりました。中には興味深い工法もありますが、突きつめていくと家は「木」や「土」「石」などの自然のものだけで建てるのが一番だと考えます。寿命の短い工業製品に頼る家づくりは、家そのものの寿命をも縮めます。家づくりにはもっと大切なことがたくさんあります。自然を受け入れ 尊敬し、畏怖し、何十年何百年保つ自然の木を組み上げる家づくりに情熱を注ぐことが最も大切だと考えます。
しかし、日々多様化し、確実に変化している私たちの暮らし方は、一つの答えを追い求めるだけではお客様の満足に応えられなくなっていることも現実です。技術力が高いだけではなく、お客様が住まわれて本当に良かったと思えるように、設計や環境への配慮などを含め、様々な新たな試みにも日々取り組んでいます。
私たちは、短納期、大量生産はしません。それはお客様がこれから何世代にも渡って住み続けられる家を簡単に出来るものだとは考えていないからです。「良い家」とは、お客様といっしょになって考え、一生をかけて技術を磨く職人が、息を抜かずに作るものなのです。
そしてまた、先人から受け継いできた、この技術や考え方を次世代に受け継いでいくことも大きな使命だと考えています。永い時間かかって成熟してきた日本古来の在来工法を受け継ぎ、未来に受け渡していくことも大切な使命なのです。